『相談に乗る技術』執筆中

はじめに

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よい相談相手になるために必要なもの

よい相談相手になるために必要なもの。それは才能ではなく、技術です。

 

はじめまして。takumaと申します。

数ある本の中からこの本を手にとってくださり、ありがとうございます。

わたしの職業は「生活相談員」です。

「生活相談員?なにそれ?」

きっとあなたを含め、世の中の大半の人は「生活相談員」という職業を知らないのではないでしょうか?

簡単に説明しますと、生活相談員とは、特別養護老人ホームやデイサービスといった介護施設で、お年寄りの方やそのご家族の相談に乗る、いわば「相談のプロ」です。

 

わたしはこの「生活相談員」という仕事を11年続けており、日々誰かの相談に乗っています。

学生のころから「人とかかわる福祉の仕事がしたい」と考えていたわたしですが、実は人と話すことがとても苦手でした。

人見知りで自分から誰かに声をかけることができず、高校生の頃は友だちがほとんどいませんでした。

周りの同級生がみんな一緒にお昼ご飯を食べているのに、わたしだけ毎日ひとりぼっちでお弁当です。

本当なら楽しいはずのお昼休みが、憂うつで仕方ありませんでした…。

 

そんなわたしが人と直接かかわる仕事、しかも人の相談に乗るという大変な仕事を10年以上も続けられているなんて、高校生のわたしからはとても考えられません。

…ですが、正直に言いますと、今でも人と話をするのは当時と変わらずあまり得意ではありません。

人見知りで口下手なのは、今も当時と一緒です。

それにもかかわらず、わたしが「相談のプロ」を10年以上も続けられています。

なぜだと思いますか?

 

それは、相談に乗るために必要なものは性格や才能ではなく、技術だからです。

技術があれば、わたしのようにふだんは人見知りで口下手(さらには根暗)であっても、よき相談相手になることができます。

ですから、よい相談相手になるためには技術を学ぶ必要があるのです。

 

相談は”特別”なコミュニケーション

相談に乗ることは、なにもプロに限ったことではありません。

人間なら誰しも、他人の相談に乗ることがあります。

そのときによくやりがちなのが、普段と変わらない話し方で相談に乗ってしまうことです。

おそらくほとんどの人が、日常会話をするように相談に乗っていることでしょう。

 

ですが、考えてみてください。

相談をする人にとっては困りに困って、あなたに話をするわけです。

つまり、相手は普段の状態ではないわけです。

程度の差こそあれ、不安、悩み、憤り、葛藤といった様々なネガティブな感情を抱えた、普段とはちがう特別な状態になっています。

ですから、相談を受ける側としてもそれ相応の準備と覚悟が必要になります。

しかし、相談に乗る技術を知らないといつもと同じように話をしてしまうのです。

そして、相手は不満足のまま相談を終えてしまいます。

 

このように、相談には雑談など普段のコミュニケーションとは違う、特別なコミュニケーション方法が必要なのです。

そのコミュニケーション方法を知っているのといないとでは、相談に大きな差ができてしまいます。

普段の会話の技術とはちがった「相談に乗る技術」、これを知っておいて損はありません。

 

この本では、相談に乗る際に必要な技術を、わたしの「生活相談員」としての知識と経験と一緒に、これでもかというくらい詰め込みました。

言わば、「相談という特別なコミュニケーション」に特化した本です。

相談に興味のあるすべての人に是非お読みいただきたい一冊です。

 

相談の技術をいちばんわかりやすく

相談に関する本はこの本のほかにもたくさんあります。

しかし、その多くは専門書です。

そういった専門書からは、おそらくこの本を読むよりたくさんの知識を得ることができます。

ですが正直言って、専門書は読みにくいものです。

専門用語も多く、わたしも途中であきらめてしまうことがあります。

 

この本の中にも、相談の技術に特化した専門的な話は出てきます。

ですが、誰にでも理解できるようにわかりやすく書いています。

「難しい話はわからないけど、専門的なことが知りたい」

そんなあなたにこの本はぴったりです。

手軽に相談技術のエッセンスを学ぶことができます。

 

たかが相談に乗る技術かもしれませんが、知っているのといないのとでは今後の人生変わってきます。

この本を通して正しい相談の乗り方がわかれば、相手の悩みを軽くすることができます。

そうすれば、相手には喜んでもらえますし、きっとあなたもうれしいはず。

まさにいいことずくめです。

 

 本書の構成

この本は、5章にわたって構成されています。

 

第1章では、相談とは何か?ということについてです。

先ほど、相談は特別なコミュニケーションと書きました。

この章では、特別なコミュニケーションである相談とそれ以外のコミュニケーションとの違いについて、掘り下げて説明しています。

わたしの本業である「生活相談員」が実際に行っている相談援助についても、説明したいと思います。

 

第2章では、どのような相談がいい相談なのかということについてです。

相手に嫌がられる7パターンの相談の乗り方を紹介しながら、そこから見えてくるいい相談について説明していきます。

 

第3章では、相談に役立つ9つの会話術について説明していきます。

この会話術ができるようになることで、相談に乗ったあとの相手の満足度は相当高まります。

 

第4章では、心理学のテクニックを応用した、簡単にできてすぐに使える相談のコツをご紹介します。

これが実践で使えるようになると、「またあなたに相談したい」と思う人がきっと増えるでしょう。

 

そして第5章では、相談の技術の先にあるもの、について解説しています。

相談の技術をマスターしたあなたに、ぜひ知ってほしいことについて書きました。

飛ばし読みでもよいので、まずは興味のあるページから読み進めていってください。

 

それでは、奥深い相談の世界へようこそ。