介護保険情報

「CHASE」とは?とりあえずこれだけ知ってれば大丈夫

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こんにちは。生活相談員のtakuma@takuma3104 です。

「CHASE」という言葉をよく知らなかったので調べていたんですが、わたしの知りたいことがいい具合にまとまってるサイトがなかったので、ここでまとめてみました。どこのサイト見ても書いてあることが難しくて、いまいちよくわからなかったんですよね…

ですので、このページは「あんまり難しいことは知らなくていい」「概要だけサクッと知りたい」という人向きの解説になります。

もうちょっと細かいことが知りたいって人のために、各サイトへのリンクも貼ってありますので、興味のある方はご覧になってください。

(なお、厚生労働省は2021年4月よりCHASEとVISITを一体化し、新たに「LIFE」という名称を用いることになりました。LIFEについては以下の記事で詳しく解説しています。)

【介護保険】「LIFE(ライフ)」とは?これだけ知っておけば大丈夫 「最近介護界隈でLIFE(ライフ)って言葉を聞くようになったけど、何のことだかさっぱりわからない」 「どこのサイトを見...

なんて読む?

 

takuma
takuma
読み方がわからない…

まず、誰しもが最初につまずくのがこれだと思います。

CHASEは、「チェイス」と読みます。

Care】【HeAlth】【Status】【Eventsのそれぞれの頭文字を組み合わせた言葉だそうです。

頭文字とはいっても、HeAlthだけHとAの2文字ですけどね。

CHASEとは?

CHASEとは、厚生労働省が運用する「高齢者の状態、ケアの内容等」のデータベースです。

自立支援・重度化防止の効果を最大化するために、「科学的に裏づけられた介護」の実現を目指し、そのためのデータを集めることを目的としています。

データベースは他にもある

今までも、「介護保険総合データベース」VISITと呼ばれる介護データベースはありました。「介護保険総合データベース」は、要介護認定情報、介護保険レセプト情報に関する、「VISIT」はリハビリ分野に関するデータベースとなっています。

しかしそれらのデータベースでは、「どのようなケアを受けているか」や「リハビリ以外のサービス利用者」を分析するには内容が不十分です。そのため、CHASEを運用することで、それまでのデータベースで集められていなかったデータを集めたいという意図があるようです。

CHASEのデータはどうやって集めているの?

CHASEは2020年に運用が始まりました。

まだ始まったばかりですので、十分なデータを持っていません。そのため、多くのデータを集める必要があります。

データ収集の取っ掛かりとして、今年度(2020年度)行われている、「介護保険制度におけるサービスの質の評価に関する調査研究事業」により、介護事業所からデータを集めています。

ちなみに、今回の研究事業においてCHASEにデータ登録のあった事業所は642事業所で、利用者数は30,584人となります。全利用者数から比べると、まだまだ少ないですね。

厚労省より11月13日付で調査研究の速報が公表されています。

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データ収集について、介護事業所はあくまでも「協力」という形なので、するかしないかは事業所の任意です。わたしの事業所はデータ提供していません。

データの提供は下のサイトからできるようです。

CHASEのサイトはこちら

2021年度の介護報酬改定では、CHASEへのデータ提供を加算として評価することで、より多くのデータ収集を考えているようです。

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また、来年度の運営基準においても、「全てのサービスについて、CHASE・VISITを活用した計画の作成や事業所単位でのPDCAサイクルの推進、ケアの質の向上を推奨する。」という文言が入ってきています。

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この動きを見る限り、CHASEを浸透させたい厚労省の意向が伝わってきますね。

どんなデータを集めてるの?

CHASEのデータに用いる「基本的な項目」として、「総論」「口腔」「認知症」「栄養」の4つのカテゴリにわけられ、30項目が選定されています。

総論

保険者番号、被保険者番号、事業所番号、性別、生年月日、既往歴、服薬情報、同居人等の数・本人との関係性、在宅復帰の有無、褥瘡の有無・ステージ、Barthel Index(移乗、移動、食事、排泄コントロールなどの基本ADL)

口腔

食事の形態、誤嚥性肺炎の既往歴等

認知症

認知症の既往歴等、DBD13(認知症行動障害尺度)、Vitality Index(意欲の指標)

栄養

身長、体重、栄養補給法、提供栄養量(エネルギー)、提供栄養量(タンパク質)、主食の摂取量、副食の摂取量、血清アルブミン値、本人の意欲、食事の留意事項の有無、食事時の摂取・嚥下状況、食欲・食事の満足感、食事に対する意識、多職種による栄養ケアの課題

まとめ

 

CHASEまとめ

CHASE(チェイス)とは?

→介護のデータベースのこと

CHASEの目的は?

→「科学的に裏付けられた介護」の実現

CHASEのデータはどうやって集めているの?

→各事業所に協力を依頼してデータを集めている

どんなデータを集めてるの?

→基本情報、ADL情報の他、口腔、認知症、栄養など30項目のデータを集めている。