こんにちは。takuma(@takuma3104 )といいます。デイサービスとショートステイの生活相談員をしています。
先日、5歳になるうちの長男がADHDと診断を受けました(当時4歳)。ここでは、診断に至るまでの経過を、これまで父親としての長男への思いを書きたいと思います。
きっかけ
わたしの長男は2021年現在で5歳です。保育園に通っています。話は2019年にさかのぼります。
このとき長男は3歳。0〜2歳までの子が一緒に過ごす小規模な保育園から、人数の多い本園に移りました。いままでの少人数でこじんまりした環境から、大勢での集団へと環境が変わったのが、ADHDに気付くきっかけとなりました。
2019年の5月ごろ、保育園の先生からわたしの妻に話がありました。長男は活発です。たた、それがどうも人よりも活発過ぎるようなのです。大勢での集団生活になじめずにいるそうだということでした。
保育園での長男は、まぁ落ち着きがないようで、時には他の子を叩いてしまうこともあるよう。「通り魔みたいにお友だちを叩いていく」という保育園の先生のきつめの表現に、思わずうちの妻は泣いてしまったそうです。
それでまぁ、保育園の先生からのすすめもあり、「一度相談に行ってみようか」ということで、市の子ども発達センターに電話を入れました。電話では「まずは検査の予約から」という説明を受け、その場で予約。約2ヶ月後の7月に検査を受けることになりました。
検査
7月。検査の日です。発達センターを訪れ、長男は「新版K式発達検査」という検査を受けました。運動、認知、言語の機能を調べる検査なのだそうです。ほうほうなるほど。世の中には知らないことがたくさんある。
検査の結果、視覚情報のほうが聴覚情報よりも強いと説明を受けました。ほうほうなるほど。
「目からの刺激に影響を受けやすいから、ごはんの時はおもちゃを布で隠して見えなくして、目からの刺激を少なくしてあげるといいですよ」ってアドバイスを、そのときに受けました。
「初めてのところでは緊張しているようですが、それが照れ隠しのように動きや行動として出ているようです。決してちょっかいを出したいわけではなく、何かしら本人なりの理由があって、行動に出ているのでしょう」というアドバイスも受けました。
その後、月に1回の発達支援教室を希望するかどうかを聞かれました。市の事業でありお金はかからないとのこと。妻と相談し、「希望します」と答えました。
教室に通うためには、一度医師の診察を受ける必要があるそうです。診察の上、クラスが決まるとのこと。「希望しなければ診断は出ませんから」なんてちょっと意味深な話も、そのときにありました。医師の診察は予約がいっぱいとのことで、診察の日は3か月後の10月になりました。
診察
10月。診察の日がきました。
ですが、このときは「ADHD」という確定診断が出ることはありませんでした。
医師からも、「発達支援教室を希望するかどうか?」と聞かれたので、「希望します」と答えました。そんなわけで、月に1回の発達支援教室に通うことになりました。
集団行動になかなか慣れず、うまく思いが伝えられずたまに手も出てしまう3歳の長男
「1度相談を」と保育園から言われ、市の子ども発達センターへ興味のあるなしや得意不得意の差が激しく、バランスが悪いみたい
でもこれって短所じゃなくむしろ長所でしょ
好きな事をどんどんやらせてあげたいなぁ— takuma@生活相談員 (@takuma3104) October 21, 2019
「発達支援教室に通うことを全肯定できていたか?」と聞かれたら、それは「NO」です。正直、一抹の不安はありました。「ふつう」の子と違うのかな?っていう気持ちはありましたね。
ただ、それよりもはるかに期待のほうが大きかったです。それは今でも変わりません。
安直かもしれませんが、これは長男の長所だと感じたからです。苦手なことがあるほど、得意が際立つじゃないですか。
毎月1回教室へ通う
発達支援教室は、11月から毎月1回のペースで通うことになりました。
保育園で落ち着きがないと言われている4歳の息子
発達障害疑いのようで、市でやっている療育支援事業なるものに毎月1回通っています
ここ最近は集中力もついてきて、気持ちを言葉にすることも増えてきました
人と比べたら発達障害気味かもしれませんが、自分からしたらただのかわいい息子ですけどね
— takuma@生活相談員 (@takuma3104) May 21, 2020
わたしと妻はシフト制の仕事をしているので、あらかじめお互いの休みを合わせて、教室に通いました。
担当の先生が2人ついてくれて、毎月45分、つきっきりで関わってくれます。
教室に入ると、まずはイスに座って簡単なお勉強。感想としては、「けっこう集中して取り組めてるなぁ」といった感じです。これがだいたい15分。
そのあとは、体を動かす遊び。トランポリンとか、平均台とかをやっていました。これはだいたい10分くらい。これまた楽しそうに取り組んでいました。
そのあとの時間は、自由遊び。教室にあるおもちゃを使って、先生と一緒に好きに遊んでいました。
2度目の検査
長男と市の子ども発達センターへ
新版k式発達検査の結果、全体的な発達は4歳並み(年相応)
ただ、できることできないことに凸凹が強いよう
どうも聴覚より視覚優位のようで、耳からの情報には弱い
弱点があれば強みもあり、目からの情報には強い
弱い所はフォローして、強みを伸ばしていけるといいな— takuma@生活相談員 (@takuma3104) August 21, 2020
2020年8月、再度検査を受けました。この前もやった、新版K式発達検査です。知能的な発達の遅れはないものの、できることとできないことの差が極端である、との結果でした。
視覚優位なのも変わらずです。
2度目の診察そして診断
2020年10月。再度医師の診察を受けました。
そこで、「ADHD」という診断を受けました。
4歳の長男
発達相談センターで診察
ADHDとの診断が出ました
今まではなんとなくな感じだったけど、これでわかりやすくなった
世の中的には障害と言うそうですが、個人的には、弱みとしてではなく武器として仲良く付き合っていってほしいなって思うし、そのために最大限の支援をしていきたいと思います— takuma@生活相談員 (@takuma3104) October 8, 2020
診断が下りたことで、他の子とは違うんだ、「ふつう」じゃないのかなぁなんて気持ちがよぎることもありますが、そもそも「ふつう」という概念なんてないわけですから。
むしろ、早いうちに自分の持つ武器に気付けたわけですから。
今後の人生において、大いに武器として活用していってほしいなって思ってます。
そして、親としてはできる限りのサポートをしていきたいと思います。そのために、ADHDの知識は最低限入れておきたいものです。