介護・福祉情報室

【デイサービス】要支援者の行き場所がない問題を解説します

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介護保険サービスの定番ともいえるデイサービス。

要介護認定を受けてまず初めにデイサービスを利用する、という方は多いと思います。

 

先日、こんなツイートをしました。

せっかく介護保険を申請してデイサービスを利用したいと思っても、「要支援」と認定されてしまうと、デイサービスを利用できないことがあるのです。

理由は簡単で、「要支援」の人は単価が安いからです。

「要支援」の人を受け入れると、収益が割に合わないのです。

(ここでは具体的な金額の説明は省きます。)

ですから、介護事業所によっては利用を制限、または受け入れ自体をしないということがあるのです。

日本の介護サービスは市場の原理で動いています。

介護事業所とはいえ、きっちり稼いで収益を上げなければ潰れてしまいます。

もし潰れてしまったら、その事業所を利用していた方々は路頭に迷ってしまうわけで…

ですから、利用者全体の利益のために少数の低単価な利用者が切り捨てられることがあるわけです。

とても福祉的とは思えませんが、それが実情だったりします。

 

また、こんなケースもあります。

「要介護」の認定でデイサービスに通っていた方が、介護保険の更新で「要支援」になるケースです。

要介護から要支援になるだけで、デイサービスのサービス内容が大きく変わってしまう可能性があります。

具体的には以下の通りです。

① デイサービスの回数が少なくなる

② 入浴サービスを受けられなくなる

③ デイサービスの利用ができなくなる

 

デイサービスの回数が少なくなる

私の地域では、要支援2の人で週に2回を目安に、要支援1の人で週に1回を目安に利用日数を制限しているところが多いです。

週に3回4回と来ていた人にとっては、急に生活パターンが変わってしまいますので、せっかく築いた生活リズムが崩れてしまいます。

 

入浴サービスを受けられなくなる

事業所によっては、要支援の方は入浴サービスを行わないというところもあります。

今までデイサービスで入浴していたという人にとっては、困ってしまいますね。

 

デイサービスの利用ができなくなる

前述したとおりです。このように、要支援になったとたんにハシゴを外されてしまうということは事実あります。

また、要支援の人のデイサービスの利用料は月単位の定額となっています。

つまり、月に1回来ようが10回来ようが同じ金額なのです。

そのため、極端な話、事業者にとっては月に1回だけ来てくれればコスパが一番良いという裏事情もあるのです。

 

このように、「要支援」と認定されることで、デイサービスの利用に多くの影響が出てきます。

介護認定が下がることはよいことではありますが、一方で今まで受けられていたサービスが受けられなくなることがあるため、素直に喜べない部分があります。

なんかおかしいですね。