あなたの周りには、偉そうな生活相談員っていませんか?
もしくは、あなた自身知らず知らずのうちに偉そうな生活相談員になっていませんか?
今思えばわたし自身、偉そうな生活相談員をやっていた自覚があります。
ここでは、そんなわたしの経験と反省をもとに、
なんで生活相談員は偉そうに見えてしまうのか?
どうしたら偉そうな生活相談員に見られないか
について解説します。
takuma(@takuma3104 )
生活相談員(社会福祉士・介護支援専門員)。
デイサービスとショートステイの「生活相談員」という仕事を10年以上続けています。
このサイト「生活相談員ラボ」では、「現役の強みを生かした、現場感覚のある情報発信」をコンセプトに、生活相談員をはじめたばかりの人やこれから生活相談員になる人の役に立つ記事を書いています。
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生活相談員が物事を一方的に決めてしまう
生活相談員が偉そうに見えてしまう理由は、生活相談員が「物事を一方的に決めてしまう」からです。
生活相談員が偉そうにみえてしまうのは、物事を一方的に決めてしまうからだと思う
自分では介助しないくせに、家族やケアマネにいい顔して受けた無理難題を介護職員に押しつける
そんな生活相談員は嫌われます
嫌われたらますます介護職員との溝が深まって、仕事がしづらくなるっていう負のループ…
— takuma@生活相談員 (@takuma3104) March 14, 2021
たとえば、こんな感じです。
生活相談員:「家族がやってほしいと言ってるので、自宅のベッドまで車イス送迎してください。」
デイサービス職員:「…わかりました。」
こんな感じで、生活相談員は利用者の家族やケアマネから言われたことを、一方的に介護職員へ押しつけてしまいがちてます。
生活相談員は、家族やケアマネにいい顔ができて満足かもしれません。
ですが介護職員の立場になってみたら、自分たちの知らないところで勝手に決められ押しつけられるのって、正直いって気持ちよくありませんよね。
その気持ちを理解せずに、生活相談員が物事を一方的に決めてしまうことで、「あの相談員は偉そうだな」と思われてしまいます。
生活相談員は調整役に徹しよう
では、生活相談員が偉そうに見られなくなるためにはどうしたらいいのでしょう?
偉そうに見られないために、生活相談員は一方的に物事を決めずあくまでも調整役に徹する必要があります。
先ほどの生活相談員とデイサービス職員の会話、どうすれば正解だったのかもう一度見ていきます。
生活相談員:「自宅のベッドまで車イス送迎してほしいって家族が言ってるんだけど、どうでしょう?」
介護職員:「そうですか。じゃあそのように対応します。」
生活相談員:「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
生活相談員が決めるのではなく、こんな感じで選択権を相手に渡すことを心がけてみてください。
これだけでも、偉そうな感じは薄まります。
生活相談員の役割は、物事を決めることではありません。
あくまでも物事を調整するのが、生活相談員の役割です。
リスペクトの気持ちを持とう
生活相談員が偉そうに見られないための方法、もうひとつは「介護職員をリスペクトする」ことです。
生活相談員が忘れてはいけないことがあります。
介護施設において価値を生み出している、つまりお金を稼いでいるのは介護職員であるということです。
当然ですが、介護施設は利用者へ介護サービスを提供することが主な目的です。
介護施設の価値は、利用者を介護することで生まれます。
つまり、価値を生み出しているのは直接介護に携わっている介護職員です。
いくら生活相談員が偉そうに口を出したって、実際に介護ができるわけではありません。
介護サービスの提供は、介護職員に頼らざるを得ないんです。
生活相談員はこのような介護現場の構造をきちんと頭に入れておかないと、つい偉そうな態度をとってしまいがちです。
介護職員のおかげで飯が食えている、という事実をきちんと認識して、介護職員へのリスペクトを忘れないようにしたいものです。
まとめ
・生活相談員が一方的に物事を決めてしまう
・調整役に徹する
・リスペクトの気持ちを持つ
最後までお読みいただきありがとうございました。
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