家族・趣味

障害者のきょうだいの「親なきあと」

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わたしの弟は、知的障害者です。現在33歳。両親の話によると、こんなに長く生きられるとは思っていなかったらしい。まだ小さいころに医者から、「長くは生きられないでしょう」と言われていたそうです。そのころの弟は、鼻からチューブを入れて栄養を摂っていました。病院への入院、通院を何回も繰り返していました。両親が弟の世話に大変そうにしているのを、こどもながらに覚えています。

わたしの両親はいまだ健在です。父親は66歳、母親は62歳。ふたりとも幸いなことに元気でいます。今のところは…

わたしは今36歳。結婚して子どももふたりいます。

私の人生にこれから起き得るであろう問題として、両親の介護問題があります。これはこれで、考えていかなければ問題であることには間違いないのですが、わたしにはもうひとつ、大多数の人にはない大きな問題があります。そうです、お察しの通り、「両親のなきあと障害のある弟の生活をどうするか」という問題です。いわゆる「きょうだい児」(もう児ではないですが)であるわたしにとって、この問題は避けて通ることのできない問題なのです。

今、弟は両親と3人で暮らしています。障害者サービスの生活介護を利用し、平日は毎日施設に通っています。一方のわたしは、同じ市内の車で15分くらい離れたところに親子4人で暮らしています。

まだ漠然とではありますが、「弟と一緒に住むのは無理だなぁ。親がみれなくなったら弟には施設に入所してもらって、たまに面会に行ったり一緒に外出したりできればいいんじゃないかなぁ」などと親なきあとのプランを考えています。両親は両親で、考えることがあると思います。でもまだ、お互いの気持ちを話し合う時間は作れていないなぁ。いずれいずれと思っているうちに、話ができず、、なんてこともあるかもしれない…。そろそろ、自分が弟のキーパーソンになるということを具体的に考えなければいけないなぁ、なんて思ってます。

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